研究室に慣れて、問いを見つける
- 週1ゼミに参加し、先輩の発表や議論の空気に触れる
- 貸与 Mac / GPU 環境を整え、Python などで小さな実験を回す
- 興味のある論文・卒論を読み、自分のテーマ候補を絞る
- 教員と相談しながら「測れる問い」に落とす
データ品質・LLM・テキスト解析を、手を動かして学ぶ研究室です。週1ゼミ、3年後半からの研究ロードマップ、国内外の発表、大学院進学まで、配属前に知っておきたいことをまとめました。
For 3rd-year students · Gifu University
ラベルの揺れ、誤情報、現場の非定型文書——集めれば使えるわけではないデータを相手に、 クラウドソーシング、LLM、SNS 解析で「測る・直す・使う」を研究します。 理論と実装の往復、週1のゼミ、そして2月の論文〆切に向けた伴走が研究室のリズムです。
研究室選びで最初に押さえたいことだけ先にまとめました。詳細は下の各セクションへ。
データの質・LLM・テキスト。お笑い・クイズも。希望テーマも相談可。
3年後半から始め、2月初頭に卒論提出が目安。週1ゼミがリズム。
厳格コアタイムなし。Mac貸与・GPUあり。院試・就活で研究を一時停止可。
学会発表・個別面談は必須ではない。見学は予約ページから。
Online booking
平日の時間帯から空き枠を選び、学籍番号と氏名で予約できます(1枠5名・先着順)。
Research roadmap
卒論・修論の提出は2月初頭が目安です。配属後すぐ「何もしない」のではなく、 3年後半から段階的に研究を進めます。以下は典型的な流れです(個人差あり)。
Weekly seminar
鈴木研究室では週1回のゼミを行います。自分の進捗を短い発表にまとめ、質問やコメントをもらう場です。 一人で詰まっても、毎週のチェックポイントがあるので、2月の〆切まで走り切れます。
何を試し、何が分かったか、次に何をするかを共有します。
関連研究やツールの紹介を通じて、視野が広がります。
ダメ出しではなく、次の実験が決まるフィードバックを大切にします。
Support & flexibility
研究だけを追い続けるのではなく、キャリアの区切りにも配慮しています。 また、分からないことを一人で抱え込まないよう、教員への相談ルートを用意しています。
大学院入試に向けて、研究を一時停止する期間を設けています。院試準備に集中できるよう、スケジュールを調整します。
目安:受験時期に合わせて数週間〜数か月程度(個人の受験日程・受験先により異なります)。開始・終了は教員と事前に相談して決めます。
就職活動に向けて、研究が停止する期間を設けています。就活の波に合わせて研究ペースを緩められます。
目安:説明会・面接が集中する本格期に負荷を下げるイメージです。完全停止の長さは人それぞれで、進捗と〆切を見ながら調整します。
教員と個別に相談できるシステムがあり、分からないときにすぐ相談できる機会があります。 一方で個別面談は必須ではありません。必要なタイミングで使ってください。
※ 一時停止は「何もしなくてよい」という免除ではなく、院試・就活に集中するための調整です。卒論・修論の提出目安(2月初頭)は変わらないため、前後の進め方は早めに相談してください。
Daily life & expectations
配属前に気になりやすい「人数・在室・スキル・英語・お金まわり」をまとめています。 年度や個人のテーマで差があるため、確定情報は見学時・配属後の案内を優先してください。
教員1名・秘書、修士・学部の学生が在籍(年度により変動。公開時点では修士・B4合わせて十名程度)。少〜中規模で、教員との距離が近いのが特徴です。最新はメンバーページを参照。
原則週1回。曜日・時間は年度の時間割に合わせて調整し、配属時に案内します(見学時にも確認できます)。
固定の厳格なコアタイムは設けていません。ゼミへの参加と、自分の研究を計画的に進める自律が基本です。実験・打合せがある日は来室し、それ以外は進捗に合わせて調整できます。
丸投げでも過度な指示待ちでもなく、進捗を見ながら方向性を一緒に考える伴走型です。詰まったらすぐ相談できるしくみがあり、細かい進捗確認は必要に応じて行います。
Python などのプログラミングは、入門レベルから配属後に伸ばせます。数学はテーマによるが、全員が高度な理論から入るわけではありません。実装・分析・評価など、強みの出し方は多様です。
日常のゼミは日本語中心。論文読解で英語に触れることはあります。国際会議発表は任意で、卒業要件ではありません。英語が得意でなくても配属・卒業は可能です。
テーマの種類として「企業共同研究の一部」があります。配属直後から全員が企業案件に入るわけではなく、興味・進捗・タイミングに応じて関わり方が決まります。
研究用PCを一人1台貸与(Macメイン)。重い計算はGPUクラスタへ。学会発表する場合の旅費・参加費は、研究の進捗と発表先に応じて相談のうえ支援を検討します。
Presentations
研究はノートの中だけで終わりません。結果がまとまってきた学生には、国内の研究会・シンポジウムや、国際会議での発表に挑戦する機会があります。スライドづくり、英語の要旨、発表練習まで、教員が伴走します。
研究室としてデータベースワークショップ(DBWS)に毎年参加しています。学生の発表・交流の場としても活用しています。
進捗やテーマによりタイミングは人それぞれです。無理強いではなく、 「出したい」「出してみたい」を応援する方針です。卒業のために学会発表が必要なわけではありません。実績は論文一覧も参考にしてください。
Graduate school
データ品質や LLM の研究は、半年や1年で「やりきった」と言えることが少ない分野です。 学部の卒論で芽を出し、修士で深め・外に出すことで、研究としてもキャリアとしても一段厚くなります。 そのため鈴木研究室では、大学院(修士)への進学を積極的に勧めています。
実験の再現、比較、失敗分析まで踏み込めます。国際会議も現実的になります。
国内・海外での発表や査読付き成果は、就職・博士進学のどちらでも武器になります。
研究開発職や高度 IT 職など、学部卒だけでは届きにくい選択肢が増えます。
「まだ決めていない」「経済面が不安」でも構いません。配属後・見学時に、 進学した場合の研究の伸ばし方やスケジュール感を具体的に説明します。 学部で就職する選択も否定しませんが、まずは進学のメリットを知ってから決めてほしい、というのが研究室のスタンスです。 研究に興味を持って研究者の道(修士・博士、研究職など)に進む人もおり、その場合も伴走します。
データの質・テキスト・LLM を軸にしつつ、お笑いやクイズなど、エンタメ・知識問題の研究にも取り組んでいます。 下に挙げるのは一例で、このページに書かれているテーマだけに限られません。
論文を読むだけでなく、実装・実験・「なぜうまくいかないか」まで掘り下げたい人
集めるだけでなく、どう測り、どう直すかに関心がある人
ゼミでの発表に加え、研究会や国際会議など外での発表にも挑戦したい人
学部で終わらせず、大学院で研究を伸ばすことに前向きな人(進学を推奨しています)
Why research?
研究室での研究は、「将来の職業が研究者になるための訓練」だけではありません。 多くの学生は企業や社会の現場に進みます。それでも研究に取り組むのは、社会で長く使える思考と表現の型を身につけるためだと考えています。
たとえば、問題を自分の言葉で定義し、調べ、試し、うまくいかない理由を分析し、 人に伝わる文章や発表にまとめる——その過程で、日本語で考えを整理する力や問題解決の手順、粘り強く改善する姿勢が育ちます。これらは職種を問わず、仕事でも生活でも役に立ちます。
曖昧な状況を言葉にし、筋道を立てて説明・文章化する力。報告書やプレゼン、議論の基礎になります。
仮説→実験→評価→改善のサイクルを自分で回す経験。現場の課題に向き合うときの型になります。
正解のない問いに対し、調べ方を設計し、小さく試して判断する。就活・仕事でも繰り返し使う技能です。
ゼミで意見をもらい、自分の考えを修正する。一人よがりにならないコミュニケーションの練習になります。
「論文を書いて終わり」ではなく、自分で問いを立て、答えに近づく経験そのものが、卒業後の武器になります。研究者志望でなくても、その経験の価値は十分にあります。
一方で、配属後に研究そのものが面白くなり、修士・博士や大学・企業の研究職など、研究者の道に進む人もいます。最初から研究者志望である必要はありません。 手を動かすうちに「もっと深くやりたい」と感じたときは、進学や研究職への進路も一緒に考えます。
実験に集中できる設備と、毎週の議論の場をセットで用意しています。
進捗共有・論文紹介・議論。一人で抱え込まず、毎週リズムをつくれます。
分からないときに教員へすぐ相談できるシステムがあります。困ったまま抱え込まずに済みます。
研究用計算機を一人1台(Mac がメイン)。日常の開発・執筆は貸与 PC で。
Blackwell 世代を含む計算サーバ群。重い学習はサーバへ投げられます。
企業・他大学との連携があり、評価設計や現場適用の感覚が身につきます。
Career Paths
卒業生・修了生の進路の一例です(順不同)。ものづくり・IT・インフラなど幅広い分野に進んでいます。
就職先は年度・本人の希望で変わります。以下は過去の進路を分野ごとに整理した例示で、割合の公式統計ではありません。
日立製作所、アイシン、デンソー、日産自動車、ブラザー工業、愛知製鋼 など
SCSK、NTTデータ東海 など
JR東海、日本ガイシ など
研究開発職・高度 IT 職など、修士進学後に選択肢が広がる例もあります。学部就職を否定はしませんが、進路の幅は大学院の節もあわせて読んでください。
Lab profile
他研究室を順位づけするものではなく、「鈴木研究室はこういう研究室です」を明示したものです。 配属先を比較するときのチェックリストとして使ってください。
データ品質・テキスト・LLM が中心。お笑い・クイズなどエンタメ・知識問題も扱います。ハード寄り・回路・組込みが主軸の研究室とは軸が異なります。
教員1名+秘書、学生は十名程度の少〜中規模。進捗の相談が通りやすく、ゼミでも顔が覚えられる規模です。
厳格なコアタイムはなし。週1ゼミと自律的な進捗が基本。毎日長時間の在室を義務づけるスタイルではありません。
卒論・修論の提出が卒業・修了の要件。学会発表や個別面談は必須ではなく、必要な人・出したい人が使う機会です。
院試・就活の時期に研究を一時停止・ペースダウンできる方針を明示しています(個人差あり・事前相談)。
研究用 Mac の貸与、GPU クラスタ(kamome / tsurugi 等)へのアクセス。計算実験が進めやすい環境です。
この配属案内だけで決めきれないときは、サイトの各ページを次のように使い分けてください。
正式な配属は学科の手続きに従います。見学はメールではなく、下の予約ページから申し込んでください。
研究・論文・設備・共同研究・就職先をざっと見てください。
見学はメールではなく、見学予約ページから空き枠を選んで予約してください(学籍番号・氏名・メールが必要です)。
予約した時間に研究室を訪れ、研究の進め方、ゼミ、発表、進学、設備など気になることを聞いてください。
正式な配属は学科のスケジュールに従います。詳細は学科からの案内を確認してください。
所要は枠の時間帯に合わせて短時間です。次のような内容を想定しています(当日の進行は調整あり)。
居室のレイアウト、学生の作業スペース、教員室との位置関係など、日常の風景を見られます。
貸与 PC や計算環境(GPU 利用のイメージ)について説明します。詳細はサイトの設備ページも併せてどうぞ。
3年後半からのロードマップ、週1ゼミの流れ、テーマの決め方などを口頭で補足します。
コアタイムの有無、院試・就活、進学、プログラミングの不安など、配属前の疑問をその場で聞いてください。
予約には学籍番号・氏名・メールが必要です。キャンセルや予約確認は、登録メール宛の案内に従ってください。
研究室見学は上の予約ページからお願いします。それ以外——研究内容の詳細、大学院進学、 共同研究、配属に関する個別の質問などは、メールで気軽に相談してください。
教員:鈴木 優(Yu Suzuki)