このページでは,特に3年生や修士の学生が鈴木研究室へ入ることを検討されている方向けの情報です.研究テーマそのものというよりも,研究の進め方がメインです.

研究室で何を学ぶか

この研究室では,自分が考えたことを人に伝えることができる能力を育てることを主な目的としています.自分が考えたこと,自分が知っていることを人に誤解の無いように,しかも主張する部分を明確に伝えることは難しいです.また,残念ながら義務教育から研究室に入るまで,人に何かを伝える方法について教えられた経験はあまり無いと思います.研究室では人に何かを伝える様々な機会を設けることによって,この能力を向上させることを目的としています.

研究は,発明や大発見をすることではありません.今までどのような研究が行われていたかを調査し,それに対してほんの少しでも先に進めることができたら十分評価されると思います.

卒業までのスケジュール

研究室へ仮配属されるのは3年生の9月末です.それから1年半かけて卒業研究を完成させるわけですが,だいたい次のようなスケジュールで進めます.

時期 やること
10月〜3月 研究テーマを決める.その研究テーマに関係する論文を読む.研究テーマに関係する基礎知識を学ぶ.就職する学生はここで就職活動を頑張る.
4月〜8月 9月中旬の研究会へ向けて研究をまとめる.1時間半のポスター発表を他大学と共同で行う.院試を受験する学生はここで受験勉強を頑張る.
9月〜12月 実験を開始し,実験結果をまとめる.卒業論文をだいたいまとめる.
1月〜2月 卒業論文執筆を完了.発表.
3月 卒業旅行(人による)

4年生の間に,少なくとも1回は学外で発表をしてもらうことを考えています.これは,なるべく多くの人に自分の意見を聞いてもらい,どうやったら人に伝えることができるかを学んでもらうためです.

通常のスケジュール

週に一回(現在は木曜日午後3時ごろから),ゼミと輪講を行っています.ゼミでは,研究の進捗状況について,悩んでいたり困っていることについて発表してもらいます.輪講では,教材(現在は機械学習)を学生持ち回りで解説してもらいます.

研究や私生活などで困ったことがあれば,なるべく時間を取るようにしています.鈴木のスケジュールは基本的には公開しているので,空いている時間を予約してもらいます.なるべく早めに予約していただけるとありがたいですが,直前でも問題ありません.また,予約せずに直接来られる方もおられますが,これも歓迎しています.

コアタイムは設けていません.ゼミの時間や研究室行事のときには来て欲しいですが,それ以外の時間は自由です.

研究テーマの決め方

研究テーマは個別に決めます.複数の学生で一つのテーマを行うようなことはありません.研究テーマは大きく分けて2種類あります.どちらを選んでも利点,欠点があります.

A) 教員側から提案する研究テーマ

教員から,このようなテーマで研究を行ってみてはどうかというような提案をします.多くの場合,そのテーマに関係する研究助成や企業との共同研究などがあります.研究の見通しがある程度立っているので,何をしたら良いのか迷うことはあまりありません.ただし,研究を自分で行った達成感は少ないかもしれません.

B) 学生側から提案する研究テーマ

学生から,このようなテーマで研究をしたいという提案をします.教員が理解できる範囲であれば,基本的にはどのようなテーマでも構いません.教員があまり得意ではない分野の研究である場合は,学外の専門家と共同して研究を行うこともあります.研究の見通しが立てられない場合があるので,何をしたら良いか迷う可能性は比較的高いです.研究を自分で行った達成感は高いと思います.

研究テーマが最初から最後まで変わらないという方もいれば,途中で何回も変わるという方もいます.